「雇われない働き方」今日は一日保育士さん!!
一昨夜から同居する二女の二番目の子供(私の孫)が発熱し、昨日朝も熱があり、朝一番で小児科医へ診察に行きました。
コロナ禍の昨今、私たちが住む長野県松本市も県独自に指定する感染警戒レベルが「4の特別警報Ⅰ」となったために、小中学校や保育所では、同居家族が発熱した場合は、登校、登園を避けるように指示されています。
市内に別に暮らす長女家族も三番目の子供が発熱したそうで、小学校に通っている一番目と二番目の子供は登校できなくなりました。
同居する上の孫は保育園に通っていますが、昨日は登園を控えざるをえません。婿さんは仕事で休めないため、私が上の孫の「一日保育士」を二女から拝命し、半日務めさせていただきました。
3月末で公務員を定年退職し、4月からはフリーランスとして起業している立場ですし、昨日は特に面談などの予定も入っていませんでした。二女の手助けにもなりますし、孫とじっくりと遊ぶのも良いと考え、「一日保育士」拝命を受け入れました。
昨日は快晴で、空気も澄んで、北アルプスの山々は青く輝き、残雪が美しく映えていました。・・・絶好の散歩日和です。
こんな風に、突然今日の予定を変更できるのは、「雇われない働き方」=フリーランスになったからです。そうでなければ、自分の意思で「孫の一日保育士」を拝命できません。
つい最近、発刊されて読んだ本にそんなことが書いてありましたね。自由国民社から2021年3月25日発行の「定年ひとり起業」(大杉潤著)です。そこには以下のように述べられています。
起業家やフリーランスの大きなメリットは、(著者は「定年ひとり起業」という観点で述べていますが、)
1.好きな仕事ができる
2.働く時間や場所の自由度が大きい
3.経費の範囲が広く、節税の手段も多いため、手取り収入を増やしやすい
これ以外にも人脈の広がりや仕事のやりがいなど、様々なメリットがありますが、何と言っても大きなメリットは「自己決定権」です。
仕事内容、働く場所や時間などの働き方、今後の事業計画など、すべてを自分で決めているという感覚は、著者の「仕事観」や「労働観」を一変させたと著されています。
「雇われない働き方」で、きちんとお金を稼げれば、誰でも「仕事=楽しいこと」になると著者は述べています。その代わりに1年365日働いて、丸一日休むという休日は一日もなく、それでも楽しいことをしているのでまったく疲れないし、24時間仕事のことを考えながら楽しんでいるというのです。
これと同様の話を、最近露出が多い経済コラムニスト、大江英樹さんも講演で話されていました。大江さんも天気の良い日などは、スーパー銭湯に行ってリフレッシュするのだそうですが、関係する本を読むとか、資料を調べるとか、仕事関連で、何もやらないという日はないようです。
たしかに、サラリーマンであれば、自分に興味のあることの調べ物をしたとしても、趣味の一環となってしまいます。これは、自分が好きなことを選んで仕事にしているので、本当は「趣味の一環」といっても良いのかもしれませんね。
私もまだ、起業して1か月も経っていませんが、この意見は分かるような気がします。たとえレジャーで旅行に行っていたとしても、旅先で調べ物をしたり、原稿を書いたり、メールチェックをしたり、というのは普通にやりますよね~。
作者の大杉潤さんも大江英樹も、いわゆる「定年ひとり起業」で、現在ご活躍している方々です。セカンドライフとして「再雇用」や「再就職」をチョイスせずに、ひとり定年起業した方々でもあります。
そして、この著書の最後にはすごく恐ろしいことが書かれています。
それは「健康寿命を延ばす最も良い方法は何か」を知り合いの医師50人に出口治明さんが質問したところ、50人全員が「働き続けること」だと答えたそうです。(「還暦からの底力(講談社現代新書)」)
また、最近発刊されたばかりの本で、認知症専門医の長谷川嘉哉さんの「一生稼げる脳の作り方(KADOKAWA)」では、①認知症を予防するため、②老後貧困にならないために「生涯稼ぎ続けること」、「生涯働き続けること」を推奨しているというのです。
老後に、ずう~っとのんびりしているのは「健康寿命」のためにはよろしくないようです。これからは「認知症」が増加すると考えられますので、脳の認知機能が低下しにくい行動をとっていなければなりませんね。(認知症を発症すると、日常の金銭に絡む作業を成し遂げる能力や、金銭を管理する能力が失われることも分かってきているそうです。)
・・・で、昨日一日は晴天の下、4歳の孫とぶらぶら松本市街地の散歩を楽しむこととしました。
まずは、蔵づくりで有名な「中町通り」から「ナワテ通り」を通り、途中、四柱神社で参拝。国宝松本城へ向かおうとしたのですが、孫が「お腹がすいた~」と言って歩かなくなったので、お城入り口近くの喫茶店で、「孫はアイスクリーム」、「私はコーヒーと信州リンゴアップルパイセット」を食べることになりました。
松本城から「松本てまりのからくり時計」(松本パルコの近く)を歩き、その帰り道は、一時「おんぶ」することになりましたが、なんとか自宅付近まで戻ってくることがでしました。
市街地では、修学旅行と思われる中学生がグループに分かれて見学していましたが、生徒に声をかけると「静岡県内の中学生」との答えが返ってきました。このようなコロナ禍にあっても、それぞれ工夫して楽しそうに過ごしている様子は微笑ましい限りです。中学生たちもこんな天気の良い日に修学旅行とは「大当たり~」ですね。
帰途「ママにお土産を買っていかなくっちゃ~」との孫の発言で、帰り道にイオンモール松本でママの好きなチョコやお菓子(孫も大好きです)を購入、ようやく帰宅することができました。⇒ 爺は結構疲れました~
昼食、食休み後に、更に孫を買い物(熱発した二番目の孫が好きなイチゴを買いに)に誘いましたが、ビデオ録画したテレビ番組には勝てず、私一人で行くことになりました。・・・のついでに天気もよかったので、「ワインの飲み比べ」を一種だけ楽しみ、買い物後に帰宅しました。
あまりにも天気が良く、ほろ酔い気分でもあったため、ひとり散歩(孫はテレビに夢中)にでかけました。
東に「美ヶ原高原」、西に「槍ヶ岳」や「乗鞍岳」をはじめとした北アルプス。天気が良いので、本当に気持ちが良いです。
心からこんなに楽しめたのは、好天もさることながら、この度「雇われない働き方」をチョイスしたことが大きいかもしれないと改めて考えた一日でした。(本当は、ほろ酔いだったからかもしれませんね~)
「自己決定権」を重視した自らの定年退職後のチョイスに満足した一日でもありました。
※この投稿を作り終えて、投稿しようとする直前に見た地元新聞「信濃毎日新聞」の記事。「定年後の生き方 指南本続々!」って、今、定年に関する著作がブームなんですね~。(大杉潤さん、大江英樹さんの著作も写真に載っていました。)