「アソビゴコロタリテル?」松本パルコのキャンペーンコンセプトから考える!
長野県松本市の中心商店街にある「松本パルコ」が、競合する「イオンモール松本」や地元商店街と連携していることは、以前投稿させていただきました。
本日付けの日本経済新聞信越(長野県・新潟県)経済版に松本パルコが3月から展開する地域活性化に向けたキャンペーンのコンセプト「アソビゴコロタリテル?」を提案した方の記事が掲載されています。
以下は「令和3年4月13日付け日本経済新聞信越版」から抜粋してます。
今回のコンセプトを提案したのは、松本市内のブックカフェ「栞日(しおりび)」代表の菊地徹さん。昨年、カフェの向かいにある銭湯の経営を引き継ぎ、今回のキャンペーンでも「パルコと銭湯」という異色のコラボレーションを実現しました。
彼は、静岡市に生まれ、「自分なりの”スタバ”をつくりたい」とさらに高度なサービスを学ぼうと、松本市にある高級旅館に就職します。なんの縁もなかった松本でしたが「規模感がちょうどよくて心地よい雰囲気の街」と映りました。
松本駅近くの市街地での開業時に考えたのが「地域にインパクトを与えられる店にしたい」こと。一般には流通しにくい自費出版本中心に集めた書店とカフェの融合店にいました。「松本は移住者やクリエーター気質の人も多い。創造的で感覚を刺激するような多様な本をそろえている」といいます。
経営を引き継いだ銭湯は100年近い歴史がありますが、利用者の減少などで廃業を検討していたオーナーが菊地さんに声をかけました。「建物の活用法のアイデアを求められたが、すぐに『銭湯を続けましょう』と提案した」ということです。
菊地さんは銭湯に通う高齢の人たちの姿を、はす向かいにある栞日から毎日のように見てきました。「銭湯がある街の風景がなくなるのは悲しい」、相談を受けた時から自分でやろうと決めていたそうです。
銭湯を取り巻く環境は全国的に厳しいですが、「工夫の余地はある」とみています。昨年10月の改装オープン後はシャンプーなどを常設し、使っていなかった2階を休憩スペースにしました。しかし、湯舟は変えませんでした。「常連の高齢者の皆さんが安心できると思った」からだそうです。
菊地さんはデジタル化の時代だからこそ、書店やカフェ、銭湯などリアルな場の価値が高まると考えています。実際に菊の湯では徐々に若い新規客も増えており、栞日との相乗効果も表れつつあるといいます。(以上日本経済新聞から抜粋)
こうした地域振興や街づくりに対して、多くの人が関心を持つことが大切だと思います。菊地さんは記事の中で「同じ志を持って街と向かい合えるような若い人たちとの活動を広げていきたい」と語っています。
還暦を迎えた私ですが、行政マンから離れたわけですので、一市民として地域振興や街づくりに関りが持てれば、と考えています。
今年度から「松本うら町」の賑わい復活に向けて、「演劇」をテーマに取り組んでいく事業のお手伝いをさせていただく予定です。このブログでも経過を随時投稿していきたいと思いますのでご期待あれ!!
【4/15追記】
本日、松本市の中町通りを歩いていたら「アソビゴコロタリテル」フラッグが通りに掲示されていました!