定年退職起業と健康寿命をTULIPラストツアーから考える
彼岸も過ぎて秋本番となりました。これから美味しいものが収穫され、高血糖の身ながら味わいたい私です(笑)
みなさん、こんにちは!「家族信託」や「遺言書」など生前の相続対策に特化した取組を行うディアパートナー行政書士事務所です。
今回は、定年退職起業と健康寿命の関係について投稿していきます。
TULIPラストツアー
9月19日(月)22時~23時にNHK総合で放送された「僕の”最後の歌”を届けたい 財津和夫TULIPラストツアー」という番組を見ました。
私はTULIPとともに青春を送った感がありますが、TULIPをご存じない方のために説明しますね。ウィキペディアによると以下の通りです↓
チューリップ (TULIP) は、日本のバンド。1968年に前身のザ・フォーシンガーズとして結成、1989年に解散するが1997年に再結成。ビートルズに影響を受けたメロディ・ラインやコーラスにより洋楽ファンからの支持を集めた。メンバー全員が作詞・作曲・ボーカルおよびコーラスを担当していることも特徴で、この方針は伝統的に続けている。
ここからは追記ですが、代表曲は「心の旅」「虹とスニーカーの頃」「青春の影」「サボテンの花」などがあります。また、リーダーの財津和夫さんは松田聖子さんや沢田知可子さんに楽曲提供してします。「切手のないおくりもの」も財津さんの作品です。
NHKの番組では、TULIP結成50周年記念ツアーであり、TULIPとしてはラストツアーになることから、ツアー前から長期取材をまとめて放送したものです。
TULIPメンバーは現在4名、70歳前半~60歳後半までのメンバーです。リーダーの財津さんは、更年期障害やがんなどで体力的(声的にも)にコンサート活動を行うことが難しいことから、メンバーとも話し合って、今回が最後のコンサートツアーと位置付けています。
10年前に行われた40周年記念ツアーでは50周年を見据えたお話もあったようですが、今回50周年ツアーはこれで最後ということになっています。
私、TULIPの楽曲が好きでして、私の青春時代を支えた曲たちでもあります。高校生のころからTULIPのコンサートに出かけていました。高校2年生の夏、松本市民会館(現在はまつもと市民芸術館に建替えられています)でのコンサートで初めて生TULIPを見ました。ちょうど「ブルースカイ」というスマッシュヒットした楽曲の発売日がコンサート当日でしたのでよく覚えています。
その後、機会があるたびに(財津和夫ソロコンサートの場合もありましたが)、ちょくちょくコンサートに出かけていました。長野市で行われた40周年記念ツアーコンサートにも亡妻とともに出かけました。
今回、6月26日に長野市のホクト文化会館で開催されたTULIPコンサートにも行く機会を得ました。NHKの番組では、ラストに歌ったデビュー曲「魔法の黄色い靴」を財津さんが感動のあまり、泣いて一部が歌えなかった場面が放送されました。長野は神回コンサートだったのですね、とても貴重な機会でした。(ホクト文化会館はステージと客席が比較的近いのです!)
TULIPラストコンサートで感じたこと
コンサート会場が松本市でなく長野市であったため、当初チケット購入を躊躇していたのですが、もしかしたらこれが最後か、と考えてだいぶ遅れてチケット購入しました。(おかげで2階席でした(笑))
チケット購入時、私は知らなかったのですが、今回がラストツアーだったのですね。NHKの番組を見て知りました(笑)
今回のコンサート参加で私が感じたことです。
私の青春時代に活躍していたミュージシャンのコンサート、この次の機会に行こうと思っても、そのミュージシャンのコンサート、これが最後になるかも。と強く感じたのです。
日本人男性の健康寿命(2019年)は、72.68歳です。財津さんは現在74歳ですから健康年齢は超えています。
このことを考えると、私の青春時代とともに過ごした楽曲を歌うミュージシャンは健康年齢を超えている方が少なくありません。
・・・ということで、TULIPコンサート会場で販売していたさだまさしコンサート(まつもと市民芸術館/9月)を速攻で購入してしまいました(笑)。さだまさしさんも70代です。⇒その前週はユーミンをカバーしたJUJUコンサートもあり、その2週間前には杏里のショーもあり、コンサート三昧の夏となりました。
結論!ある程度の年齢を過ぎると、やりたい時・思い立った時に実行しないと「健康寿命」的にも行うことができなくなる。ということです。
TULIPと同じことが定年退職起業でも!
近年、定年の延長が進展しており、国家公務員は2023年度から定年延長がスタートする予定です。
この公務員の定年延長制度、最終的な定年は65歳ですが、一気に65歳まで引き上げられるわけではありません。2023年度から2031年度まで、段階的に2年に1歳ずつ引き上げられます。
生まれ年で見ていくと、具体的には以下のようなイメージになります。
・1963年4月1日以前…定年延長の影響なし(60歳で定年)
・1963年4月2日~1964年4月1日…61歳で定年
・1964年4月2日~1965年4月1日…62歳で定年
・1965年4月2日~1966年4月1日…63歳で定年
・1966年4月2日~1967年4月1日…64歳で定年
・1967年4月2日以降…65歳で定年
このような経過措置により、現在55歳の人から完全に65歳定年になります。
したがって2031年度からは全ての公務員の定年延長が65歳になります。ここで問題なのが「健康寿命」です。
健康寿命とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことをいいますので、心身に関して何も支障なく暮らせる平均的な年齢になります。
今後10年間で「健康寿命」が定年延長された期間である5年、延びるとは考えづらいのです。延長後の65歳定年を満了してから、起業するとしたら、健康寿命まで7年余り。平均的な期間とはいえ、健康寿命までの期間はあまりにも短く感じます。
起業に関連する書籍を読んでも、起業してその事業が軌道に乗ってくるのは3年後以降だということですから、事業が本格化してからの残り期間は4年余りとなります。
結論
定年起業を検討している方は、65歳定年を待って起業では、ちょっと遅すぎる感じがします。退職手当の支給要件なども勘案しないといけませんが、できれば(遅くとも)60歳くらいまでに起業できれば、健康寿命まで12年以上の期間があります。
例えば、働きながらであっても、副業として取り組み、定年退職までにある程度の道筋を描くことができればとても有利になるかもしれません。
いずれにしましても、健康寿命を考慮しながら、後悔しない「定年退職起業」を目指したいものです。TULIPラストツアーを見て、痛感した今日この頃です。