8月中に「ネット銀行、NISA・iDeCoの口座開設」を!
みなさん、こんにちは!「家族信託」や「遺言書」など生前の相続対策に特化した取組を行うディアパートナー行政書士事務所です。
お盆も終わり、いつの間にか8月も後半です。そろそろ夏休みモードから回復したいところですよね。
前回の投稿では、個人型確定拠出年金(iDeCo、イデコ)の加入要件拡大が今年10月から始まることをお伝えしました。
2022年8月15日付け日本経済新聞電子版「お金の自由研究(3)」に「ネット銀行やNISA・iDeCoの口座開設」を急ぐべきという記事が掲載されていましたので、それに関して投稿していきます。
今回はなんでも、「ネット銀行、NISA・iDeCoの口座開設は8月に一気にやっちゃいましょう!」というものです。どのような趣旨なのでしょうか?
お金を増やすといっても、そもそも口座を開設していなければその恩恵を得ることはできません。今回は、面倒くさがって先送りをして開設せずにいた各種の「口座」をつくることを考えていきましょう。
面倒な口座開設手続き あえて夏に
恩恵を得るための各種口座開設は、面倒くさく、ある程度時間を要するため、及び腰になるアクションのひとつです。
ある程度の年齢になれば、特に必要がなければ新しく銀行口座をしませんし、クレジットカードを自分からつくることもめったにありません。証券口座、あるいは個人型確定拠出年金(iDeCo)や少額投資非課税制度(NISA)も「知ってはいるけど、面倒で口座はつくっていない」という人は多いと思います。
お盆が過ぎたとはいえ、8月は夏季休暇でプロジェクトがのんびりモードとなっていたり、自分自身も夏季休暇で時間を持て余したりしているのであれば、「いろいろな金融機関をリサーチして口座開設する」という月間にしてみてはどうでしょうか?
何もせずに9月になって仕事が忙しくなると、あっという間に年末まで過ぎてしまいます。今年中に行動を起こすチャンスは今だけかもしれません。
まずはネットバンクの口座開設と連携から
給与振込口座(メインバンク)以外に、もうひとつ銀行口座をつくってみましょう。
コンビニATMでの入出金が無料だったり、比較的高めの預金金利が設定されていたり、あるいは他行振込手数料が無料であったりする銀行口座を持っておくと、お金のやりとりに幅が生まれます。
メインバンクに対して、サブバンクといういい方をしているようですが、サブバンクとしてお勧めなのは支店網をあまり持たないネット中心に展開している銀行です。
コンビニATMにはたくさんの銀行のロゴが表示されています。あなたにとってメリットのある銀行を探してみましょう。「どこのネットバンクにするか」は夏休みの大人の自由研究テーマということになります。
サブバンクをつくる以上は「毎月一定額を移して、コンビニでいつでも無料で下ろせるようにする」とか「金利に着目して積立専用口座としてみる」のように意味も持たせたいところです。
他行振込手数料が一定回数無料になる銀行であれば、「資金移動を完全キャッシュレス化するハブ機能」を持たせてみてもいいでしょう。
最近は、給与振込口座から月1回の資金移動なら無料でやってくれるネットバンクが増えています(自動入金サービス)。これを使えば、ほとんど現金に触れずに複数口座を管理できるようになります。
ただし、銀行口座開設もマイナンバーの提出が必要になるなど、開設に一手間かかります。銀行選びから口座開設まで一気にやってしまいましょう。
私のサブバンクは「イオン銀行」
私のメインバンクは、長野県内に本店がある地方銀行です。この地方銀行の口座が、給与振込や固定資産税、光熱水費の引き落としになっています。この口座はネットバンキングでも利用しています。
このネットバンキングを利用すると、この地方銀行であれば、別支店への振込みも回数制限なく振込料が無料になります。振込先は長野県内が多いため、大いに役立っています。
サブバンクはイオン銀行です。以前からイオン株主になっており、一定の条件で普通預金金利が「0.1%」になります(株主でなくてもポイントで金利は優遇されます!)。
この一定の条件はポイント制になっていて、投資信託積立や給与・年金振込み、預金額などがポイントとなり、普通預金の金利が最大0.1%になります。
さらに嬉しいことに、現在の私のステージだと、月5回まで他銀行への振込料が無料になります。これは大変重宝しています!
私は定年退職と同時に医療保険を解約したため、自身の医療費用として、普通預金にある程度の金額を預金しています。長野県内唯一のイオン銀行が徒歩圏内にあり(当然ATMも多数設置されています)、同居する家族もすぐに現金を引き出せることからイオン銀行にしています。
しかも、このイオン銀行、「普通預金」で金利が「0.1%」なのです。これは、メインバンクである地方銀行の定期預金金利の50倍なのです。これには大変重宝しています。(悩みは、普通預金のため、気軽に引き下ろしてしまうところです・・・(笑))
証券口座、NISA口座、iDeCo口座の開設
投資用口座の開設もやはり手間と時間がかかるもののひとつです。こちらもマイナンバーの提出が必要ですし、アプリなどを使った本人認証が必要なこともあります。
職場で昼休みに思いついて口座開設をしようとしても、必要書類がそろわず断念した経験がある人などは、今年の夏休みに一気に口座開設をしてしまいましょう。
ここでは店舗網がある証券会社、オンライン証券が候補になります。売買手数料などの手数料が比較のポイントになります。ネットの比較サイトなどで研究してみましょう。
また、iDeCoやNISAについても、チャンスが広がっているこの機会に、ぜひ口座開設まで持っていきましょう。加入者が増加しているといっても、まだまだ未開設の人はたくさんいます。
当たり前の話ですが、税制優遇のあるiDeCo、NISAではありますが、当然そのチャンスは「今年の分は今年限り」です。(至極当たり前の話です(笑))いつまでも未開設のままでいると、税制優遇のチャンスがどんどん失われているともいえます。
具体的な運用商品に悩んだ場合は「つみたてNISA対象商品」あるいは「国内外にまとめて投資をするバランス型ファンド」などを候補にしてみるのもよいでしょう。世の中、景気の波がありますので将来のことは誰にもわかりませんが、税制優遇がある以上、少しでも早く始めることが肝要です。
運用商品の選択に悩みすぎて決められなくなる恐れもあります。もし、そのことで実行しないようであれば「数百円から数千円で、とにかく何か買ってみる」くらいの気持ちで、まずは始めてみるのがおススメです。
多すぎる口座、カードの整理も
もうひとつ、この夏休みに行っていただきたいのが「使わない銀行口座、証券口座、クレジットカード」の解約です。どうせなら、サブスク契約も一度見直してみるのも、手かもしれません。
口座開設が面倒であるのと同様に、口座の解約も意外に面倒です。
実は私は、近年、某大手証券会社の証券口座を解約しましたが、コチラもビックリするほど簡単でした、はっきりいうと電話一本で解約することができました。会社によって手続きは大きく違うのでしょうが、とりあえずはチャレンジすることですね!
元記事では、とあるクレジットカードを解約しようと調べたことがあるとしていて、ホームページにはどこに連絡をすればいいのかがはっきり書かれておらず、右往左往したあげくに「平日午前9時~午後5時の間に電話をするように」という文章が書かれたページを午後5時3分(!)に見つけたとが書かれていました(笑)。
これは私もよく実体験しています。問い合わせ先の電話番号がなかなか記載されていないのです~、本当!。
カード会社からすれば解約を押しとどめるための戦略かもしれませんが、消費者にフレンドリーな方法ではありません。これをあえて乗り越えるのは、夏の「ちょっと時間に余裕がある」数日間です。
残高がゼロのまま何年もたっている、もう使わない銀行口座はありませんか。クレジットカードも年会費が無料だからと2年以上使っていないカードはないでしょうか。(私も身につまされる思いですが(笑))
口座の整理、集約は後回しにすると面倒なもの。暇なときにちゃちゃっとやっておきましょう。時間に余裕があれば、コールセンターにすぐ電話がつながらなくても気持ちに余裕があるはずです。
さらに時間があれば、利用頻度が低いサブスクリプション(定額課金)サービスの見直し(解約など)もやってみましょう。毎月数百~数千円くらいの課金が無駄に続いている状態も、夏の余裕時間に整理しておくことは大事なことです。
元記事では、理想的には「1つ口座(カード)をつくったら、1つ何か口座(カード)を解約する」くらいのつもりでいきたいものだとしています。
まとめ
口座開設や口座解約、またはサブスク契約の見直しなど、着手する前は気が進まないものですが、実際、相手先に連絡することで、手続書類などが送付されてきますので、なんとかやり遂げようという気になるものです。
まずは、一歩アクションを起こすことが非常に大切です。自分にもそう言い聞かせて整理を進めています(笑)
皆さんも比較的時間に余裕のある夏休み期間中に手掛けてみれば如何でしょうか。意外と充実した夏休みになるかもしれません!!