80歳富裕層でも心配な老後資金が?

みなさん、こんにちは!「家族信託」や「遺言書」など生前の相続対策に特化した取組を行うディアパートナー行政書士事務所です。

私が受信しているメルマガのなかに最近気になるメルマガがありました。メルマガの発信主は独立系ファイナンシャルプランナーの方(※)ですが、メルマガの内容はとても興味深く示唆に富んだものでした。

※メルマガ執筆者:昆知宏さん、住宅購入を専門とするFP。

ある80歳富裕層の心配ごと

まずは、昆知宏さんのメルマガを紹介していきます。以下が当該のメルマガです。

先日80歳の方のお金の悩みを相談する機会がありました。

ある80代富裕層の相談者は手元に億を超える資産があるのに、「老後のお金が心配だから使えない」とおっしゃるのです。

私(昆知宏さん)は衝撃を受けました。

お金の悩みというのは永遠。FPであるあなたはどう思いますか?

きっと「ゼロで死ぬ die with zero」じゃないですが、もう少し使い方を考えると思うのです。

しかしそう考えることは、世間では間違いなく少数派。

使われないお金が大量に世にあるという現実。そして、その裏にひしめく感情もネガティブなものが多くを占める。

使われないお金大国、日本

80歳にもなれば、気力・体力はかなり落ちるのは想像に難しくありません。お金を使おうにも、高級な料理もきついし、旅行にいく体力も少なくなる。車を買おうにも、世間からは免許返納の波。本人には運転の自信もない。

せいぜい節目に孫にプレゼントくらいでしょうか。ぜーんぜん、お金が減りません。

でもそのお金って、若いときに苦労して積み上げてきた結晶。

だからこそ、その結晶を無駄遣いしたくない気持ちも分かります。結局最後まで使わないので、相続となりもらった子どもはただラッキー。この結末ってちょっと考えれば分かりますよね。いや、ちょっと考えても分からないかもしれません。

きっと、ライフプランを分かると分かりますよね。私の相談者もこういう方は少なくありません。

子に相続を望む親は少ない

こういう話を30代、40代の方にすると、もっと自分が贅沢したいとなる方がほとんどです。「苦労して働いて、貯めに貯めた分を子どもに相続したい!」なんて人は見たことありません。でも実際の結果はそうなっている方が少なくない。
最近は仕事が嫌だという方は大変目立つようになっています。

特に公務員の方にその傾向が目立ちます。安定と引き換えになる、ストレスは年々釣り合わなくなっているように感じます。

そこで、老後にお金が貯まり過ぎる波形を示すライフプランの方にはこんなアドバイスができます。いいですか。

実は他のFPがほとんどしないアドバイス。それは・・・「今のうちにパーッと使っても大丈夫ですよ!(もちろん限度はあるけどね)」

私はこれで最近、多くの人を救っているような気がしています。言葉を変えると、【貯め方と同時に使い方も伝え一緒に考えることが大事】と考えます。

FPができるアドバイスは老後の資産形成だけじゃない

中長期的に収支が成り立っているなら、逆に今使っていいお金も明確に分かるようになります。老後に向けてNISAなりiDeCoをすれば、ある程度はめどが立つ。そのうえで、今使っていいお金も明確化する。

このお金をいかに使い切るか、どう使うか。本当はしたいことを聞いていくと、人々の心は晴れやかになります。
この表情、FPであるあなたにぜひ見てもらいたいです。そして、私はその実現が人生そのものじゃないかと考えます。

またしても「ゼロで死ぬ die with zero」じゃないですが、人は死の間際、走馬灯のように過去を振り返るようですね。
マイスライドショー的なものが脳内再生されるのかもしれません。そしてそのスライドショーを彩るのはきっと、20~40代の時だと思います。その彩りをより美しくしてあげられるのって、実はFPなんですよね。

ステレオタイプに則って高収益化する商品を提案するよりも、自分に出会うことによって違う人生の可能性を見出してほしい。
そんなふうに思います。

今、自分がしたいことにお金を使えば、仕事にもきっと張り合いが出てくる。すべてが好循環化するのは想像に難しくありません。そのきっかけにFPであるあなたがいたら、それって素敵すぎませんか。

PS
80歳の相談者の方に、私は老後のお金の心配なんてもうないですよ。それよりも今すぐしたいことを考えてみてたらどうですか?お金がかかることでも、かからないことでも実現することができると思いますよ。

「今日が人生で一番若い日」(某有名人のパクリ(笑))なんですから、何でもしたいようにできますよ。こんな返しが自然と出てしまいました。

そんなことを言われると一切思っていなかったようで、驚きながらもすごくいい表情を見せてくれたのが印象的でした。
私も自然と笑顔になりました。

昆 知宏さんのメルマガは以上です。

資産形成だけでなく使い方にも注力を!

このメルマガに2回登場している「ゼロで死ぬ die with zero」(ビル・パーキンス著「Die With Zero」)の紹介ですが、ざっと下のブログのような内容になっています。

「Die With Zero」の中で意味するのは、「死ぬときまでにお金は全て使い切ってしまおう」ということです。(極論ですが(笑))

とくに日本においては、実際に多くの人は「死ぬときに最もたくさんお金を持っている」という状況になるようなのです。

最近のメディアの煽り方を見ましても「年金の実質減額」や「日常品の値上げ」などネガティブな話題が席巻している感があります。

人の寿命は誰にも分かりませんので、「なるべくお金を使わずに先送りしておく」ことにより、死ぬときに最もたくさんお金を持っているようになるのでしょう。その気持ちも分からなくはありません。

シニア世代にとっては、収支をみながらではありますが、自分のやりたいことにお金を使う、人とのつながりのためにもっとお金を使うことの方が、お金を増やすことよりもはるかに大切なことかもしれません。

今回ご紹介したメルマガの相談者、80歳で手元に億を超える資産がある富裕層さんであれば、今からでも遅くはないので「自分のやりたいことにお金を使う」ことにも視野を向けた方が良いでしょうね。

世の中の論調も「いかに資産を増やすか」に偏り過ぎていて、「いかに豊かな人生のためにお金を使うか」という視点はあまり見当たりません。

60代前半の私も「いかに豊かな人生のためにお金を使うか」という視点を重視していきたいと思います。

それでも使い切れない場合は「遺贈寄付」を!

それでも人生の最期までに使い切れなかった場合には、少額でも良いので「遺贈寄付」を考えてみてはいかがでしょうか!

「遺贈寄付」とは、人生の最期に財産が残ったときに、その中の一部を、特定の個人や団体に少額からでも寄付することができる方法です。あなたの想いを未来の社会や子孫に託すことができます。「人生最後の社会貢献」として、死後に寄付が行われます。

遺贈寄付では、ご自身が亡くなった後に、残った財産の一部を寄付する方法で、寄付先には、NPO団体や公益法人、教育機関、地方自治体などがあります。

詳しくは以下のブログをご参照ください↓

長野県での遺贈寄付のご相談はディアパートナー行政書士事務所へ

ディアパートナー行政書士事務所では、日本承継寄付協会が認定する「承継寄付診断士(1級)」を取得していますので、「遺贈寄付」を希望する方は、お気軽にご相談ください。

また、「遺贈寄付」をはじめ、生前の相続対策の各種ご相談につきましても、お気軽にディアパートナー行政書士事務所へお問い合わせください。

ディアパートナー行政書士事務所 電話:0263-34-6163

                電子メール:info@dp01.co.jp

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