長野県松本市が中核市に!
4月1日、長野県松本市が全国で61番目の中核市として新たなスタートを切りました。松本市の人口は約24万人で、中核市で県庁所在都市である福井市や山形市、水戸市とほぼ同じ人口規模です。(中核市移行の人口要件は20万人)
松本市の人口は62中核市(4月1日には愛知県一宮市も中核市になるため)の中で、人口の少ないほうから7番目だそうです。
県庁所在都市である甲府市や鳥取市は約19万人、松江市は約20万人ですので、松本市は、少人口の県庁所在都市に匹敵する人口規模といえます。
長野県から、県が持つ約2500の権限が委譲され、市独自の保健所”松本市保健所”も設置されました。
松本市保健所の開設で、子供からお年寄りまで一体的な保健福祉行政ができるようになります。
私は、長野県職員としての新任地が”長野県飯田保健所”だったこともあり(5年間も在籍しました)、この市保健所の設置には感慨深いものがあります。
この場所への市保健所事務室の設置は暫定的なものであり、今後の設置場所は市庁舎の建替え計画とリンクしていくようです。
そして、この場所は、かつて県松本合同庁舎の食堂が入っていた場所ですが、利用者低迷のため、運営する事業者が撤退して空きスペースとなっていました。
私はかつて、松本合庁(合同庁舎の略)に3年半勤務していましたので、撤退した食堂はよく利用させてもらいました。昼時間だけでなく、夕方の時間もオープンしていて、残業する職員にとっては大きな味方だったのですが、時代の趨勢でしょうかね。合庁付近にコンビニや外食チェーン店が次々のオープンして、利用者は減少していきました。
松本合庁1階には現在、県松本保健所(県の組織上は現在”保健福祉事務所”)と松本市保健所の2つの保健所が設置されています。⇒2つの保健所が同じ場所になるので、住民にとっては間違って訪問する、ということがなくてよいかもしれませんね!
昨年6月から、食品を扱う全事業者に対してHACCPによる衛生管理の義務化が開始されましたが、1年間は猶予期間が設けられているため、今年6月からは、HACCP導入・運用が完全義務化となりますので、注意が必要です。(松本市内は、松本市保健所の食品衛生監視員が携わることになります。)
私は、5年間保健所に在籍して、旅館業や理美容院の許認可などを担当したこともあり、そうした経験も踏まえ、”HACCPコーディネーター”の資格を取得しましたので、「小規模な一般飲食店向けに”HACCP”支援」をお手伝いさせていただきたいと考えています。
今後、このブログにも「HACCP」というカテゴリーを設置して、HACCPに関する投稿もしていきたいと思います。ご期待くださいね。
話は中核市から少し逸れてしましましたが、松本市が中核市にすることで県から様々な事務が移行されます。そのため、申請や届け出などの手続きの窓口が松本市に変わることで利便性が向上するものがあります。
例えば、中核市移行前は、松本市を窓口としていて県が審査・認定を行っていた「身体障害者手帳の交付」などは、全ての手続きを松本市で完結できるようになります。こうしたものについては、迅速化・効率化が図られるため、さらなる市民サービスの向上につながるものと考えられます。
今回の中核市移行に伴い、私たちの市民生活が大きく変化することはないようですが、市職員が様々な行政事務を経験することで、将来的に市民サービスの向上につながることが長期的には期待されています。松本市民として大いに期待していきたいと思います!