働き方改革?信州リゾートテレワークとは!
ディアパートナー行政書士/FP事務所 代表の瀧澤です。
テレワークの流れ
場所や時間にとらわれない働き方である「テレワーク」は、仕事はオフィスで行うもの、という従来の概念を覆し、人々の生活をより豊かなものに変えつつあります。
長野県では、このテレワークを、普段のオフィスや自宅ではなく、信州ならではの魅力に触れながら行う「信州リゾートテレワーク」という新たなライフスタイルをご提案しています。非日常空間でいつもの仕事をする。そこに新たな価値が生まれます。
日本の各地リゾート地(観光地)でも誘客活動が盛んになりつつある「ワーケーション」、「リゾートワーク」ですが、地域活性化のひとつ、観光振興の大きな柱になるかもしれません。
私が在住する長野県で行われている「信州リゾートテレワーク」を詳しくご説明しながら、地域振興としての「ワーケーション」、「リゾートワーク」について、考察してみます。
信州リゾートテレワークとは?
豊かな自然をはじめとする多彩な魅力に触れることで、クリエイティビティを最大限発揮させ、モチベーションや幸福感を向上させていただきたい。長野県ではそうした思いのもと、「信州リゾートテレワーク」を推進しています。
具体的には、県内各地でテレワーク環境の整備や体験会の開催などを支援していて、すでに40を超えるリゾートテレワーク拠点が誕生しています。
新幹線が通り、高速道路網も発達した長野県はアクセス抜群の身近なリゾート地です。スキー、温泉、森林セラピー、ワインなど、魅力的なコンテンツを数多く有し、「田舎暮らしの本」(宝島社)でも、「移住したい都道府県ランキング」で15年連続1位に選ばれています。高い技術力を持ったものづくり企業が集積し、近年はクリエイティブ企業の立地が進むなど、ビジネス環境も魅力です。
実際にテレワークを体験された方たちからは、「澄んだ空気や自然の音に癒やされ、仕事がはかどる」「仕事の合間にすぐリフレッシュできる」といった声をいただき、さらに「チーム合宿で普段にはない雑談や一歩踏み込んだ議論ができ、一体感が強まった」との評価もありました。
信州リゾートテレワーク実践支援金
長野県では、昨年度、信州リゾートテレワーク(ワーケーション)の実践に要する経費のうち、信州リゾートテレワークを実践される方の県内宿泊費の一部を支援していました。(コロナ禍により昨年12月25日から当面の間、支援金の受付を一時停止)
(1)支援対象者
- 長野県外に拠点を有する民間企業や団体等(法人格を持たない場合は、規約等に代表者の定めがあること)
- 長野県外に拠点を有する個人事業主(税務署に個人事業の開業届出を行っていないフリーランスを含む)
- 「信州版 新たな旅のすゝめ」※で長野県が求める新型コロナウイルス感染防止対策にご協力いただける者(共通要件)
(2)支援対象経費
対象地域(後述)において、支援対象者が信州リゾートテレワークの実践に要する経費のうち、信州リゾートテレワーク実践者の県内宿泊費を対象とします。ただし、以下の要件を満たす場合に限ります。
- 県内に3連泊以上滞在すること(複数の宿泊施設を組み合わせることも可)
- 宿泊旅行代金が1人泊あたり1万円以上(※)であること
※1人あたりの宿泊旅行代金の総額を泊数で按分した金額を基準とします。
※Go To トラベル事業と併用いただくことも可能です。その場合、前項の基準額は、Go To トラベル適用前の金額とします。
※食事代、サービス料、アクティビティ参加料、観光施設入館料、消費税及び地方消費税、入湯税等について、あらかじめ宿泊旅行代金に含まれる場合は対象とします。
※企画旅行の場合、前項に加えて交通費(鉄道、バス、航空機等)についても、あらかじめ宿泊旅行代金に含まれる場合は対象とします。
(3)支援金額
①1~2泊目:1人泊あたり2,000円 ②3泊~7泊目:1人泊あたり3,000円
一人1回の旅行あたりの連泊数は7泊を上限とします。
(4)支援対象期間(既に終了しています)
①第1期 令和2年10月26日(月曜日)から12月1日(火曜日)チェックアウトまでの宿泊分
②第2期 令和2年12月1日(火曜日)から令和3年3月1日(月曜日)チェックアウトまでの宿泊分
※年末年始(令和2年12月25日チェックインから令和3年1月4日チェックアウトまでの宿泊分)は除きます。
(5)対象地域(地域の紹介文とともに)
① 長野県岡谷市
信州の真ん中、 諏訪湖畔に位置し 、東京・名古屋まで約2時間半の好アクセス。気候風土を生かした「岡谷のうなぎ」「信州 みそ 」「地酒」が心を豊かにし、四季折々の自然景観、日本一の岡谷太鼓が心を躍らせます。
② 長野県千曲市
千曲市は、長野県の北信地域に属し長野市、上田市に隣接する、人口約6万人のコンパクトな街です。
市の中心を流れる千曲川と周囲のそびえる山々、そして広大な平野部が織りなす眺望や営みは、花の名所「あんずの里」、文化的景観「姨捨の棚田」をはじめとした一生に一度は見たい魅力的な景観を数多く生んでいます。
そして、なんと言っても人気なのが、美肌の湯と昭和レトロな温泉街が魅力の「戸倉上山田温泉街」と山河の営みを生かした千曲市ならではのローカルグルメの数々。日帰りでは魅力が伝わりきらないので、是非、連泊でいらしてください。
③ 長野県立科町
信州を代表する高原エリアで、費用と手間を抑えて確実に成果の出るワーケーション/開発合宿を。
④ 長野県白馬村
長野県北西部に位置する白馬村は1998年長野冬季オリンピック会場となり、今日ではそのスケールの大きさに世界中からウィンタースポーツを楽しむ方々が訪れ、夏には登山・トレッキングやアウトドアスポーツ等が満喫できる人気の「国際山岳リゾート」です。
⑤ 長野県山ノ内町
上信越高原国立公園に位置する志賀高原、北志賀高原など自然豊かな環境や、観光名所のスノーモンキーパーク、湯田中渋温泉郷に代表される多種多様な温泉など、豊富な観光資源が1つの町に収まっており、仕事・遊び・癒しなどが一体となった体験ができます。
またリンゴに代表される果樹栽培も盛んで「山ノ内町」ブランドの果樹は大変美味しく、首都圏ではなかなか味わえないもので一度食べたら病みつきになります。
その他の魅力の情報発信
〇県内各地のワーキングスペースや宿泊施設の情報発信
〇県内モデル地区の紹介
〇信州ステイの情報発信(癒しやアクティビティ、食など)
まとめ
日本の各地リゾート地(観光地)でも誘客活動が盛んになりつつある「ワーケーション」、「リゾートワーク」ですが、信州長野県でも「信州リゾートテレワーク」として、積極的に取り組んでいます。
コロナ禍の収束状況にもよりますが、この「信州リゾートテレワーク」が長野県の地域活性化のひとつ、観光振興の大きな柱になるかもしれませんね。
広大な県土に地域の特性を活かしたさまざまなテレワーク拠点を構える長野県で、ぜひこれからの時代の豊かなライフスタイルを実現していただければと思います。