【実践記】合同会社の設立登記してみた!
ディアパートナー行政書士・FP事務所 代表の瀧澤です。
設立登記までの経過
昨日6月1日に「合同会社」設立登記のため、長野市にある長野地方法務局へ手続きに行ってきました。私の住んでいる長野県松本市からは約70キロくらい離れていますので、郵送で送ろうか、迷いましたが、しっかりと窓口で反応がわかるよう持参することにしました。
先月5月12日に同地方法務局の電話相談を行い、下旬に「定款の電子化」と「出資金の払込」を終え、関係書類も全て整えて、6月になるのを待ちました。
何故、6月まで法務局への提出を保留していたかというと、合同会社の決算期を「5月決算」としたため、5月中に法務局に提出して登記になってしまうと、1か月しないうちに、5月末日の決算日を迎えてしまい、不都合が生じるためです。
登記は特に問題がなければ(補正などがなければ)、通常、法務局へ提出した日が「合同会社の設立日」になります。
したがって、6月1日の設立ですと、第1期は1年間ありますので、ずいぶんと有利になります。また、「個人の確定申告」や「3月決算会社の確定申告」も終了し、税理士さんにも負荷がかかりません。
法務局の窓口対応
登記申請書類の提出ですが、提出窓口でチェックするのではなく、収入印紙が貼付してあるかとか、必要書類がそろっているかなどのおおまかな確認のみで受理するだけです。
そして、何かあれば、「申請書に記載された連絡先へ電話連絡」ということです。法務局の窓口で完全にチェックが終わるということではなさそうです。この程度の確認状況であれば、無理と持参しなくても、法務局が遠距離で、ある程度提出物の内容に自信があれば、郵送することでも十分足りると思います。
・・・で5月前半に受けた法務局の電話相談ですが、参考になることも多かったのですが、これも、ある程度提出物の内容に自信があれば、不要かなと感じました。(法務局の中で「収入印紙を販売」していることを教えていただいたのは、ありがたかったですが・・・)
合同会社の代表者印や個人の印鑑なども持参したのですが、受付窓口では、おおまかな確認をしていただいただけなので、出番はありませんでした。たしかに、提出書類の中身の吟味までするのは、無理でしょうね~。書類が形式上、整えられているかをチェックするだけしか物理的にできないと思います。
しかし、提出する側の立場からすると、遠距離から持参しているので、不備があったら「その場で修正したい」という気持ちは強いです。すぐに修正にいける距離に「商業・法人登記申請受付」を行う法務局があれば別ですが、遠距離ですと「文書のやり取り」や「修正のための訪問」にも時間がかかりますので、「商業・法人登記申請受付」をする窓口を統廃合したのであれば、何らかの工夫が必要なのかもしれませんね。
法務局側で修正(登記すべき事項)
結局、法務局への滞在時間は、約20分程度。快晴の天気の中、帰路につきました。帰路の途中、携帯電話が鳴ったのですが、高速道路を走行中で、11時半前に帰宅したあと、通信履歴をみたら、「長野地方法務局」からの着信でした。
もしかして、もしかして、「印もれ」?とも思いましたが、印漏もれであれば、さすがに窓口で指導されるハズですよね。補正が必要な指導ではないことを祈りながら、法務局へTELしました。
電話の結果、担当者から紙ベースで提出した「登記すべき事項」のうち、3か所が定款と若干異なっているため、「担当者が定款に合わせて修正して良いか」という確認の電話でした。(この時点で、ホッとしたのはいうまでもありません!!)
「付帯」と「附帯」の違いなど、私からすると小さな部分ですが、定款と相違があるわけですので、定款通りに修正いただくことで担当者様にお願いをしました。
ついでに、「登記される日」の見込みを聞いてみると、「設立登記」は優先して行っているので、特に問題が発生しなければ、「今週中には登記になるだろう」とのことでした。
受付窓口で渡された用紙には、登記見込み日が6月10日となっていましたので、「今週中に登記になりそう」という情報はありがたいです。おそらく、かなりの余裕をもっての6月10日なのでしょうね~。
用紙には「登記されたかどうかの問い合わせ先」と「問い合わせする際の受付番号」が記されていましたので、6月3日(木)夕方か6月4日(金)午前に問い合わせして、登記されていれば、松本市にある法務局松本支局に赴き、「登記事項証明書」と「法人の印鑑証明書」を発行してもらい、税務署や年金事務所、県税事務所、市役所、金融機関などへ届出などの手続きをしてきます。
そして、ちょっと嬉しいことがありました。現在、健康保険は、前職に加入していた共済組合の「任意継続組合員証」なのですが、6月1日合同会社設立で、厚生年金・健康保険も6月から合同会社の代表社員として加入することになります。
共済組合に保険証返納の連絡をしましたら、6月中の返納であれば、6月分の掛け金(任意継続のため高く4万円強)が返金されるのだそうです。うれぴー!ただし、新しい保険へ加入可能となる「法人設立日」以降は、「任意継続組合員証」を使用できなくなるので気をつけるよう言われました。(この移行期間中に何かあっても、設立登記が行われていれば、後追いで健康保険上の保障がなされるようです!)
そんなことで、昨日6月1日付けで一人会社の「合同会社ディアートナー」が設立登記となる見込みです。
この投稿で、私のブログも100投稿となります。定年退職から本日まで、とりあえずブログ100投稿を目指して1日1投稿以上を自らに課してきました。
100投稿という節目を向かえたことから、「2日に1投稿」くらいのペースでブログを書いていけたらと考えています。今後ともお付き合い、よろしくお願いします。
追記
設立登記を法務局へ持参した翌日の6月2日夕方に「法人番号検索」を行ったところ、すでに法人番号が付与されていました。最新更新日が6月1日になっていましたので、持参したその日のうちに登記されたのかもしれません。
法人番号検索画面の画像は、こんな感じです。
明日朝一で、長野地方法務局松本支局へ赴き、「印鑑カード交付」を申請し、法人の印鑑証明書及び履歴事項証明書を発行してもらって、税務署、県税事務所、市役所、年金事務所を回って届け出をしてきたいと思います。
午後は別件で用事があるので、午前中で余裕があったら、銀行にも「法人の銀行口座」の相談にも行ってきます。明日は忙しくなりそうです!!